タオルジーンズのつくる試みは
そのためのタオル地を開発するところからはじまりました。
タオル地の厚み、パイルの長さ、軽さ、洗濯の耐久性などの
バランスの着地点を探ります。
はじめ、今治のタオル屋さんからは
片面のパイルがカットされたタオル地を提案いただきました。
ハンドタオルなどで使われる生地です。
「パイル」が片面のみのハンドタオル |
しかし、これだとベッチンに似ており、
パイル特有の肌触りや風合いを楽しむことができません。
小さな輪っかが織りなす、見た目のやさしさ。
肌に接するのは、「生地」ではなく「糸」であること。
タオルの魅力は、このリング状の「パイル」にあると考えます。
見た目も肌触りもパイルにこだわり、
両面パイル生地で、何度も試織を繰り返しました。
そして現在、使用しているタオル地は2種類です。
U132TWLS-C ネイビー |
綿100%のもの。
着心地の軽さが特長です。
パイルは、
毛足をとても短くしています。
いわゆる「ふかふか」の
タオルではなく、
タオル独自の柔らかさは残しつつ、
ドライタッチの心地よさも
感じられる長さです。
ST001 ネイビー |
登場したストレッチタオル。
ポリウレタンと綿の混織で、
伸縮性があるのが大きな特徴です。
そもそも、普通のタオル地には
伸縮性がありません。
そのため、着心地を考えると、
自然、ゆったりとしたラインとなります。
16SSモデルでは、生地自体に伸縮性があるため
動きやすさや着心地の制約が少なく
細みのシルエットが可能になりました。
(画像モデルは1サイズ大きめを着用しています)
ST003_アイボリー |
ストレッチタオルの特長を活かし
ベーシックなTシャツ、ワンピースなど
これまでは難しかった
アイテムも提案しています。
ほとんど新しいタオル地をイチからつくるということは、
そのためのパターン、縫製…それぞれの段階で、
改良と工夫が必要です。
それぞれの段階で、多くの人、会社、工場の
ご協力が必要でした。
Bobsonのものづくりは
多くのつながりによって支えられています。
ぜひ、多くの方に、
心地よい着心地を楽しんでいただけますように。
Good Life with Bobson
▶次回は縫製とシルエットについて