タオルジーンズのつくる試みは
そのためのタオル地を開発するところからはじまりました。
タオル地の厚み、パイルの長さ、軽さ、洗濯の耐久性などの
バランスの着地点を探ります。
はじめ、今治のタオル屋さんからは
片面のパイルがカットされたタオル地を提案いただきました。
ハンドタオルなどで使われる生地です。
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「パイル」が片面のみのハンドタオル |
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しかし、これだとベッチンに似ており、
パイル特有の肌触りや風合いを楽しむことができません。
小さな輪っかが織りなす、見た目のやさしさ。
肌に接するのは、「生地」ではなく「糸」であること。
タオルの魅力は、このリング状の「パイル」にあると考えます。
見た目も肌触りもパイルにこだわり、
両面パイル生地で、何度も試織を繰り返しました。
そして現在、
使用しているタオル地は2種類です。
ファーストモデルで使用しているのは
綿100%のもの。
着心地の軽さが特長です。
パイルは、
毛足をとても短くしています。
いわゆる「ふかふか」の
タオルではなく、
タオル独自の柔らかさは残しつつ、
ドライタッチの心地よさも
感じられる長さです。
次のタオル地が、今回16SSモデルから
登場したストレッチタオル。
ポリウレタンと綿の混織で、
伸縮性があるのが大きな特徴です。
そもそも、普通のタオル地には
伸縮性がありません。
そのため、着心地を考えると、
自然、ゆったりとしたラインとなります。
16SSモデルでは、生地自体に伸縮性があるため
動きやすさや着心地の制約が少なく
細みのシルエットが可能になりました。
(画像モデルは1サイズ大きめを着用しています)
ストレッチタオルの特長を活かし
ベーシックなTシャツ、ワンピースなど
これまでは難しかった
アイテムも提案しています。
ほとんど新しいタオル地をイチからつくるということは、
そのためのパターン、縫製…それぞれの段階で、
改良と工夫が必要です。
それぞれの段階で、多くの人、会社、工場の
ご協力が必要でした。
Bobsonのものづくりは
多くのつながりによって支えられています。
ぜひ、多くの方に、
心地よい着心地を楽しんでいただけますように。
Good Life with Bobson
▶次回は縫製とシルエットについて