2016/04/26

人生にもっとタオルを。(1)タオル地のこと

















タオルジーンズのつくる試みは
そのためのタオル地を開発するところからはじまりました。

タオル地の厚み、パイルの長さ、軽さ、洗濯の耐久性などの
バランスの着地点を探ります。


はじめ、今治のタオル屋さんからは
片面のパイルがカットされたタオル地を提案いただきました。
ハンドタオルなどで使われる生地です。


「パイル」が片面のみのハンドタオル


















しかし、これだとベッチンに似ており、
パイル特有の肌触りや風合いを楽しむことができません。
小さな輪っかが織りなす、見た目のやさしさ。
肌に接するのは、「生地」ではなく「糸」であること。
タオルの魅力は、このリング状の「パイル」にあると考えます。
見た目も肌触りもパイルにこだわり、
両面パイル生地で、何度も試織を繰り返しました。


そして現在、使用しているタオル地は2種類です。



U132TWLS-C ネイビー
ファーストモデルで使用しているのは
綿100%のもの。
着心地の軽さが特長です。

パイルは、
毛足をとても短くしています。
いわゆる「ふかふか」の
タオルではなく、
タオル独自の柔らかさは残しつつ、
ドライタッチの心地よさも
感じられる長さです。












ST001 ネイビー
次のタオル地が、今回16SSモデルから
登場したストレッチタオル。
ポリウレタンと綿の混織で、
伸縮性があるのが大きな特徴です。

そもそも、普通のタオル地には
伸縮性がありません。
そのため、着心地を考えると、
自然、ゆったりとしたラインとなります。

16SSモデルでは、生地自体に伸縮性があるため
動きやすさや着心地の制約が少なく
細みのシルエットが可能になりました。
(画像モデルは1サイズ大きめを着用しています)









ST003_アイボリー

ストレッチタオルの特長を活かし
ベーシックなTシャツ、ワンピースなど
これまでは難しかった
アイテムも提案しています。







ほとんど新しいタオル地をイチからつくるということは、
そのためのパターン、縫製…それぞれの段階で、
改良と工夫が必要です。
それぞれの段階で、多くの人、会社、工場の
ご協力が必要でした。
Bobsonのものづくりは
多くのつながりによって支えられています。

 ぜひ、多くの方に、
心地よい着心地を楽しんでいただけますように。

Good Life with Bobson


 ▶次回は縫製とシルエットについて